ある生徒ちゃんの話です。
これまで他の先生のところで弾いていた曲が
その子にとっては少し、難しいのかなと
感じました。
そこで、ちょっとだけ進みすぎていた教材を
全て終えた良い機会に
次の教材は(故意に^^;)
ほんの少しだけレベルダウンした
4冊ほどの中から
本人が好きなものを選んでもらいました。
シンプルで簡単な教材にしてみたら
今まで音符単体では読めても
五線の中でウネウネと連なっていたり
違う音価の音符が並んでいると読めなかった
音符が、少しずつ読めるように。
そして、なかなか数えられなかった
二分音符も拍数分
数えてくれるようになりました(⌒▽⌒)
次の曲、次の曲、と進めるうちに
二分音符が出てくれば、
「あ、これもかぞえるんだね?」と
誇らしげ♡
自分で楽譜が読めるとすぐに弾けるし
弾けると音楽は楽しい!ですよね。
譜読みって
あ、できた♡
あ、わかった!
⇨私、できる!
という小さな発見や達成感を重ねていけば
楽しいものになります。
楽しくない譜読み
例えば
「宿題なんだから」と
お母さんに家で厳しく
指導されたりしていると
その時には読めても
本人にとって苦痛になってしまいます。
私は、ほとんどの課題は
読めなければ弾かなくていい
弾けなかったら弾いてこなくていい
ドリルも難しければそのまま
次のレッスンで一緒にやろうね。
という約束にしています。
(主に入門初級の生徒ちゃんたちに対して)
そして、もし出来ちゃったら、
たくさん進めてきていいよー!
と言うと、
どんどん弾いてくる生徒ちゃんもいます^ ^
読まされる音符にも音程にも感動はない。
それって後々の音楽への取り組み方にも
楽しみ方にも
相当影響しますね。
出来なくても、
その都度一緒に立ち止まって
一緒に読んで、
できたー!を共有していくことで
信頼関係を築くことができる。
この信頼関係こそが
音楽教育の全て、と言っても良い。
と、最近は感じています。
今日は、ここまで。